アーカイブ 9月 11th, 2013

「真珠母雲」

水曜日, 9月 11th, 2013

Antarctic Nacreous

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あなたは、「真珠母雲(しんじゅぼぐも)」という雲のことをご存知でしょうか。

真珠母雲とは、高度20~30km付近の成層圏にできる特殊な雲のことで、おもに冬場、北極や南極などの高緯度地方で確認することができます。

虹色にゆらめくその独特な色彩が真珠の母貝である「アコヤガイ」に似ていることから、この名前がつけられたという同雲。ちなみに学術名は、「極成層圏雲」「極成層雲」というのだそうです。

本日みなさまにご覧いただくのは、海外サイト『io9』に掲載されていた、まばゆいほどに美しい真珠母雲の姿。

南極大陸にある観測基地マクマード基地、NASAの航空機レーダー保護ドーム『Radome』にて、カメラマンDeven Stross氏によって撮影されたという写真の数々。そこに写る真珠母雲、その質感は、まるでゴッホの絵のよう。現実とは思えないほど幻想的な光景は、きっとあなたの心を強くとらえて離さないことでしょう。

しかし一方で真珠母雲は、オゾン層を破壊する諸悪の根源でもあります。太陽高度が上がると共に上昇した気温によって起こる融解、この際太陽光によって化学反応が起き、硝酸および塩素原子が発生。この塩素原子が、オゾン層を破壊しているのだそう。

美しくも、同時に危険な要素を孕んだ、真珠母雲。自然が生み出した奇跡の光景を、それではしばしの間、お楽しみくださいませ。

(文=田端あんじ)

参考元:io9 、Deven Stross

Antarctic Nacreous 3