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メタリック真珠と呼ばれる真珠について

真珠は、淡い輝きのものだけでなく、“メタリック”と呼ばれるものが存在します。
メタリックとは文字通り、「metallic」(金属の、金属的な)の意味ですので、
まさに「金属のような光沢を持った真珠」なのです。

もともとは、1990年代頃より
中国産淡水真珠(ヒレイケチョウガイ産出)の極く一部の珠に対して業者間で定着した呼称で、
その特徴は次の5つに要約されます。

(1) まるで金属のように、日光の反射率が非常に高い。
(2) 普通の真珠を徹底的に磨いてもこの光沢が得られるものではなく、
磨かれた金属のように表面の平滑かさに起因するものではない。
(3) アコヤ真珠に代表される「てり」の良い珠に見られる透明感は伴わない。
(4) 金属光沢とは違い、黒から青までの色(光彩色)を伴っている。
(5) どちらかと言うと、平べったい面に多く見られる。(磨いた貝殻面の光沢に似ている)

マベ真珠とは?

「マベ」と言うと、半形真珠の代名詞のように知られていますが、
試験段階では真円真珠の養殖に成功しています。
そして、このマベ真珠もまた、
淡水真珠に見られる“メタリック”と同じような「てり」を持っているのです。
この数少ないマベ真円真珠のメタリックのメカニズムについては、
これまでの研究である程度解明されていますので、
それを参考に淡水真珠のこの特殊な真珠光沢の研究が行われています。

“メタリック”の成因を考える。

アコヤ真珠の「てり」と、淡水真珠のメタリックな「てり」を比較してみると、
あきらかにメタリックな「てり」の方が、てり光輝値が高いことが分かります。
「てり光輝値」というのは、真珠の輝きを数値化したもので
、頭頂部に映る光源像の鮮明さを測定したものです。
この「てり光輝値」が高いということは、
この真珠の真珠層から反射してくる光の量が一般の真珠層よりも多いということです。

ではなぜ、メタリック真珠は光の反射量が多いのでしょうか。
それはこの真珠層の断面を電子顕微鏡で観察すると答が出てきます。

真珠層を構成するカルシウムの結晶層の厚さが極めて薄いのです。
アコヤ真珠の結晶層の厚さは、平均0.3〜0.4ミクロン。
それに対し、メタリックのそれは0.2ミクロン。
つまり、ほぼ半分の厚さなのです。
このことは、ある一定の厚さを考えた時、
アコヤ真珠の2倍の光が反射して返ってくることを意味しています。

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