真珠の鑑別とは、どういうものかご存知ですか?真珠の「何を鑑別するのか」というところから分けると、実に4種類にも分類されます。私も初めは全くの素人でしたから教えてもらった時は、びっくりでした。
CIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)のルールブックから引用しますと、真珠は「天然真珠も養殖真珠も共に貝体内で分泌される真珠物質により形成されたもの」と定義されています。真珠とは核と言う物を真珠貝の体内に挿入し真珠質を分泌させ約0.3〜0.4ミクロンの真珠層を数千枚重ね、この重ねられた真珠層よる光の干渉できれいな真珠色が生まれます。
一方の模造真珠とは、「天然真珠及び養殖真珠の外観・色・その他の効果を模倣して、一部または全部を人工的に製造したものを模造真珠と言う」素材として天然物質を使用しようが、バイオミメティクによって真珠の輝きを作ろうが。
それらはやはり模造なのです。
本物の真珠(養殖・天然どちらであれ)を仕事として扱っている人たちにとって、模造は簡単に確認出来るはずですが、精巧なものになると難しい場合もあります。
昭和40年代頃に【貝パール】などの名称で発表された模造真珠(本物の核の上に塗料を塗ったもの)もその一つです。
透かすと核のすじ目模様が見えるのですが、当時も現在も【薄巻き】の本物はそれがやはり見えますから、そこで騙されて、質屋さんなどプロの方々が多くの被害にあいました。
人造真珠と本物との簡単な見分け方は・・・
真珠と真珠を軽く擦り合わせてください
・本物はざらざらします。
・人造物はつるつるしてる物が多いです。
人造真珠は真珠に似せた液体を用いて球体に塗る手法がほとんどです。
ペイントですから塗った箇所はツルツルになります。
本物の真珠は薄いレンガ状の膜を重ね合わせたものですので、擦り合わせるとザラザラと感じとれます。
ぜひ、参考にして下さい。
日本の養殖真珠産業は、既に100年の歴史を持っております。
真珠養殖が成功した頃、ヨーロッパの宝石商は自分たちが独占していた天然真珠と養殖真珠がそっくりだったことに驚愕したそうです。
苦労の末、数々の鑑別方法が開発されました。
その結果、「天然には核がない」
これがその見分け方の根拠と言われています。
みなさんご存知の淡水真珠には核がありません。核なしの養殖なのです。
見た目には、養殖か天然かを見分ける事ができませんが、中に核が入っているか否かはレントゲン写真を撮ればわかります。
これは、本物の真珠のみが対象です。
本物ですが、色や光沢を処理して変えているということです。
たとえば、黒蝶真珠のピーコックカラーと着色によるピーコック。
ナチュラルブルーと【コバルト】と呼ばれている核を黒くしたもの。
ゴールド珠のブームに乗った着色ゴールデンなどになります。
母貝とは、その真珠をつくった貝のことをいいます。
8ミリアップの珠が南洋真珠であるか、和珠であるかは価格に大きく反映します。
真珠は宝石なので、やはり希少性は大切なのです。
腕のいい職人やしっかりと下目を持つ販売員は、真珠を見ただけで「これは志摩の珠、こちらは長崎の珠だね」と言い当てます。
真珠は自分の生れ故郷まで教えてくれるのです。
ちなみに、福井県で発掘された5500年前の日本最古の真珠は淡水のカラス貝から採れたもので「県立若狭歴史民族資料館」に保管されています。
また、北海道で発掘された4500年前の孔のあいた珠は北の海に生息するイガイから採れたものでした。