トップページ最初にお読み下さい簡単連絡イージーメール発送、決済方法◆ ◆IPPIN!のお店はこちらでですリンクページただいま募集中です
 




(株)マイクロガイアの小林さんへの返信 ----1999年 3月 19日


まず、簡単にですが真珠業界の人工種苗の歴史 そして「あこや貝」の生態を述べます。
真珠養殖業界には大不況といわれる昭和40年始めから それまでの母貝漁業がハマチなどに変わってしまった。不況が終わり再度種苗をはじめようとしたが 魚類養殖の餌等による海底ヘドロ化によって出来ない。 その結果 種苗できる良質漁場を求めて各地を探り 愛媛県の由良半島から南へ高知足摺周辺までが種苗が出来 良質の母貝供給が出来る地だとわかり 現在もここが真珠母貝生産地の中心となってます。
10数年前までは当地から稚貝を仕入れ 全国各地で養殖をしましたが 「その土地(海)で生まれた貝を、その土地(海)で育てる」気風が強くなり 現在ではほとんどの養殖現地で人工種苗による実験・生産が行われてます。主なところは宇和島南部・熊本・長崎・そして志摩地方を中心とした三重県です。
次に「あこや貝」の餌要求量はクロロフィル-a量で論じられてます。それによりますと、月齢11ヵ月 貝重量33グラムのあこや貝の植物プランクトン摂食量は水温18.4℃で3.6μgクロロフィル-a/時間/固体であると研究発表されてます。(川端善一郎 1996年 内海湾基礎生産力調査業部実績報告書)    三重県での環境調査でも水温15℃〜25℃の範囲内では3〜4μgクロロフィル-a/l以上と報告されてます(関政夫 1972年 養殖環境におけるあこやがいPinctadaFucataの成長および真珠品質に影響を及ぼす自然要因に関する研究)
ただし このクロロフィル-a量は植物プランクトン総量の目安ですが そのうちのどれだけがアコヤ貝の餌として有効な植物プランクトンなのかを知る必要があると思います。それにアコヤ貝の消化能力は消して高いとは言えないとの報告もあります。自然の中でのアコヤ貝は海の中で死んだプランクトンが分解しながら海底に落ちてくる分解物を餌にしてます。この事から消化能力は低いと指摘されてます。特に殻の固いコシノディスカスやニッチアのような珪藻は消化出来ずそのまま排泄されます。柔らかい体質のキートセロスとかスケレトネスなどを好むようです。
餌と関連して密植の問題は長年研究課題とされてきました。餌不足による貝の斃死問題は水温による クロロフィル-a量の研究そのものです。 小林さんの微細藻類(=植物プランクトン)の貝養殖(種苗生産)への応用が稚貝は当然として母貝その他にも活かせる事が出来ればとても嬉しい事です。
簡単ですが アコヤ貝の概要として基礎的な事をご紹介しました。

株式会社マイクロガイア 小林さんへのお問い合わせ
岩城真珠   Pだんな!への問い合わせ

ホームに戻る
「ひとりごと」の扉へ
 次の日記へ