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「人生で最も影響を受けた猫」----2000年 8月 4日


 
全国のみなさん〜!今度の日曜日、8/6の23:30〜25:00は、ぜひ
NHK-BS2をご覧下さいませ。私が担当した特番が、久しぶりに全国
で見られます。『平和を祈る!世界民族芸能祭』というものです。
大阪府堺市で現在行われている「西暦2000年世界民族芸能祭〜ワッ
ショイ!2000」の閉幕式の様子をお伝えしながら、期間中上演され
た各国の民族芸能をダイジェストでご紹介するという高尚な?番組
です。なんと閉幕式が終わった3時間後に放送すると言うことで、
ほとんど生放送のスタイル。しかもイベントの進行は番組と関係な
く進むので、台本を作るのに結構苦労しました。(実はこの3日ほど
徹夜です(;_;))

さて、お盆休み前の最後の担当と言うことで、いつものようにちょっ
とお気楽なネタをお送りします。今回のテーマは、テレビ屋の間で
は『ネタに困ったら子供か動物を出せ!』といわれるほど人気の高
い「動物ネタ」です。


◎人生で最も影響を受けた猫

「人生で最も影響を受けた本や映画、音楽は?」
テレビやラジオではよく使われる言い方ですが、ボクには「人生で
最も影響を受けた動物」がいます。(実はみなさんもあるのではな
いでしょうか?)ソイツは、まだ子供のまま生み捨てられた黒猫で
す。「捨て猫」というだけでも、もの悲しい存在ですが、ソイツは
さらに「不吉なものの象徴」といわれる黒猫です。世界中の不幸を
背負った猫と言えます。元来猫好きなボクにはかなりのインパクト
がありました。

◎暗い路地裏で出逢った猫

あれは、大学時代のこと。ジャンバーを着ていたので、秋だった気
がします。電車から降りたボクは、暗い路地裏で小さい小さいソイ
ツに合いました。たぶん生後1ヶ月くらい。やせ衰えていて、鳴き
声も小さかった。
マンション暮らしなので、捨て猫を見ても、出来るだけ気にしない
ようにしていました。しかし、ソイツは妙にボクに甘えてくるので
す。「ウチはあかんで。マンションやから飼われへんで」ちゃんと
日本語で話しかけると、(ボクは猫語を話すことができます)残念
そうに離れて行ていく。それでちょっと安心しました。
ところが、ソイツは離れたままついて来る。立ち止まると、向こう
も立ち止まって、困ったような顔をしている。それを何度も繰り返
す。とうとう切なくなったボクは、抱き上げてジャンバーに隠して
連れ帰り、親に内緒で自分の部屋に連れ込みました。

◎猫の本能が壊れた猫

親が寝静まっていたので、台所からミルクと煮干しを持ち出し、ソ
イツにやりました。あまり食べなれていないのか、腹が減っている
はずなのに、ゆっくりしか食べられません。食べ終わって少し満足
したはずなのに、相変わらずソイツは、向こうからは一定の距離以
上近づいてこない。仕方なく、あぐらをかいた膝の中に入れてなで
てやっても、どこかビクビクしている。何かを取ろうとしてちょっ
と手を挙げただけで、殴られるのかと思うのか、ビクッと体を硬く
する。でも逃げようとしない。もう完全に猫としての野生かプライ
ドかが壊れてしまっている。
猫は本来我が道を行くタイプなので、びくつくことは少ないのです
ね。相手に気を使うこともあまりしない。猫好きな人間にとっては
そこがいいんですが。ところが、ソイツには、そういった猫として
の本能がなくなっているんでしょう。
"よっぽど辛い目にあったんやろな…"可哀想になったボクは、ビッ
クリさせないように背中をなでながら、「大丈夫だからね。お前は
可愛いから、いつか必ず誰かから愛してもらえるからね」と、何度
も何度も心の中でつぶやいていました。

◎甘い生活でも変わらなかった猫

狭いボクの部屋のどこに隠していたか忘れましたけど、ソイツとは
1週間くらい一緒にいたでしょうか。その頃にはかなり安心した風
で、子猫らしいいたずらも出来るようになりました。しかし、そん
な甘い生活はいつまでも続きません。結局は、おふくろに見つかっ
て、捨てることを命じられてしまいました。
お別れの時。
1週間ぶりに道に降りて、ソイツはしばらく嬉しそうにしてました。
少しだけどちょっと嬉しくなりました。少しはソイツの猫としての
生き方を取り戻せたのじゃないかって。
だから少し安心してお別れを告げました。「ごめんやけど、バイバ
イやねん。でも君はもう一人でも生きていきけるから、ガンバるん
やで」と。"もしかしたら甘えられるかな"と恐れていました。
いや本当のことを言うとちゃんと猫らしく甘えて欲しかったのだと
思います。
ところがソイツは悲しそうな顔をしながらも、甘えることなくボク
を見送ってくれました。今度は、一定の距離を保ったままついて来
るのじゃなく…
最後までソイツは、気を使う猫のままでした。それ以来、ボクは捨
て猫を拾えなくなりました。あの黒猫より可哀想で、一人では生き
ていけない猫じゃないと、申し訳ない気がして。アイツもすでに老
猫のはず。どこかで元気に生きているのでしょうか。

という訳で、今回は猫好きじゃないと分かってもらえないお話だっ
たかもしれません。すみませんでした。
ところで、この猫については後日談があります。どうやらダニか何
かをもっていたようで、ずっとあぐらの中に座らせていたボクは、
股のところにたくさんの出来物が出来てしまいました。体育の授業
のときなど、着替えるのにすごく苦労しました。えらい仕打ちやで
黒猫!(笑)
【プロフィール】 齊藤恭信/さいとう わに 
 
放送作家 フリーランス 1965年生まれ。“ハガキ職人”としてラジオを中心に投稿していたことから 放送制作の仕事を始める。
現在ではten6/d'Boxを拠点に、テレビはもちろん、 雑誌からインターネットまでメディアにこだわらず活動中。
過去〜現在の担当番組:「寛平のにんげんマップ」(NHK)「大顔面テレビ」 (TVO)「晴れるヤ夢街道・浪花雪乃丞一座」(YTV) 「浜村淳のさてみなさん」 (KTV)などなど 現在、関西のメディア人の情報交換基地「Kansai MediArchive」を設立し、 会員を募集中。またインターネット上で活躍するタレントをプロデュースする 「iMAK」を進行中。タレントや協賛企業も募っている。
(いずれも問合せ先は:mailto:swani@kmap.net )

●本日のひとこと(第19回)
最近気付いた事実その2。
ムダに胸のでかい中年のおばちゃんは、な ぜかぴったりしたTシャツがお好み。頼むから乳首がうつったまま歩 かんといて〜(^_^;)

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