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「自転車屋さん 田川今朝一郎さん」----2000年 6月 30日


:さいとうわに 放送作家


現在、新大阪駅です。明日7/1(土)15:30〜16:55放送の『西日本
12社共同制作特番 各局対抗!おもてなし対決〜夏の陣』(西日本
のYTV(NTV)系列)の生本番のため、これから広島に移動するのです。
みなさんがこれをお読みになっている頃は、きっと尾道のリゾート
ホテルで、2ヶ月かかった準備を終えて、少しホッとしているでしょ
う。普段関西圏以外で、このKIPをお読みになっている方は、なか
なかボクが担当する番組が見られないでしょうから、西日本各地の
みなさんはこの機会にぜひチェックしていただけるとありがたいで
す。さて、今回の『デジない』も、ちょっとホッとする方をご紹介
します。自転車屋さんの田川今朝一郎さんです。

◎私設博物館の町・平野

田川さんは、私設博物館の町として有名な大阪市平野区で、サイク
ルショップ兼自転車博物館を開いてらっしゃいます。こういうと、
「ああ、あの人」と思い出す方も多いのではないでしょうか?
ご存知ない方のために少しだけ解説しますと、平野区では町おこし
のために、古い和菓子屋さんでは「和菓子博物館」を、お菓子集め
を趣味にしている方は「小さな駄菓子博物館」を、といった具合で、
個人のお宅やお店などを私設博物館として公開しています。
田川さんは、サイクルショップを始めて40年以上というベテランな
のですが、それだけで「自転車博物館」を開いているのではありま
せん。彼はおそらく日本で初めての“オモシロ自転車デザイナー”
なのです。

◎ユニーク自転車の元祖!?

田川さんは、高さ2.5mの自転車(一人ではまず乗れない!)を皮切
りに、様々な自転車をデザインし、作り続けてきました。その数
200以上。いつまでも2人で自転車に乗っていたいカップルにぴった
り、その場でくるくる回るだけの「タンデム自転車」、金魚が泳い
でいるように見える可愛らしい「金魚自転車」などなど、どれも見
ていて思わず笑ってしまう作品ばかりです。
テレビで見る田川さんは、いつも自慢の作品をおもしろおかしく紹
介してくれるノリの軽いオジサン、って感じですが、独自の世界を
築き上げる人の素顔はやはりどこか少し違います。ボクが感心した
点は2つありました。

◎寝たきりでも漕げる自転車!?

一つは、オリジナル自転車制作者として有名になりだした頃のエピ
ソード。ある日、田川さんの元に一人のおばあさんから電話がか
かってきたそうです。非常に優しそうなその方は、しかしとんでも
ない依頼をして来たのです。曰く「寝たきりの私でも運転できる自
転車を作って」聞くと、若い頃に乗った自転車の楽しさが忘れられ
ず、死ぬ前にもう一度でいいから自転車で走ってみたいという夢を
持っていたというのです。それから田川さんは、そのおばあさんと
相談を重ねながら、改良に改良を続けて、およそ1ヶ月で夢の自転
車を作り上げたそうです。

◎普段は町の自転車屋さん

そんなこれまでのエピソードを伺いながら(でもその大半は、笑い
だけ求める普通のバラエティでは使えない)、ボクはもう一つのこ
とに感心しました。田川さんのお店には、ひっきりなしにお客さん
が来るのです。夢の自転車を作るためではありません。ただの修理
のために。これを読んでいる方の中で、ていねいに自転車を修理し
てまで乗ろうとしている方はどれくらいいらっしゃるでしょう。恥
ずかしながら、ボクもどちらかといえば使い捨て感覚。あちこちガ
タが来ればすぐに「新しいのを買おう」と思ってしまいます。
しかし、田川さんのお店にやって来る人たち(ほとんどが近所の顔
なじみ)は、少しでも調子が悪いとすぐに持ってきて、悪いところ
を直してもらうようです。そして、田川さん自身もそんなお客さん
たちを大切にしていました。

◎理由はただ「自転車が好き」

田川さんの話を聞くと、本当に自転車が好きで好きでたまらないと
いう印象を受けます。そして、自分以外の「自転車が好き」「自転
車に乗りたい」という人の気持ちをとても大切にしているようです。
笑いを引き起こすオモシロ自転車も、寝たきりの人が乗れる自転車
も、そして普段乗っている普通の自転車も、楽しくさえあれば、そ
れはその人にとっての「夢の自転車」にかわりありません。
田川さんは、いつのときも「夢の自転車づくり」を楽しんでいるの
です。

●今回の情報リンク
・ひらの町ぐるみ博物館
 http://www.dfc-osaka.com/hirano/hakubu.htm



【プロフィール】 齊藤恭信/さいとう わに 
 
放送作家 フリーランス 1965年生まれ。“ハガキ職人”としてラジオを中心に投稿していたことから 放送制作の仕事を始める。
現在ではten6/d'Boxを拠点に、テレビはもちろん、 雑誌からインターネットまでメディアにこだわらず活動中。
過去〜現在の担当番組:「寛平のにんげんマップ」(NHK)「大顔面テレビ」 (TVO)「晴れるヤ夢街道・浪花雪乃丞一座」(YTV) 「浜村淳のさてみなさん」 (KTV)などなど 現在、関西のメディア人の情報交換基地「Kansai MediArchive」を設立し、 会員を募集中。またインターネット上で活躍するタレントをプロデュースする 「iMAK」を進行中。タレントや協賛企業も募っている。
(いずれも問合せ先は:mailto:swani@kmap.net )

●本日のひとこと(第16回)
来週月曜日から、スタートする新しいお昼の帯番組を担当します。 関西テレビ系列の『2時ドキッ!』(月〜金曜14:05〜15:30)。
ボクは木曜日を担当します。この『2時ドキッ!』では、双方向の 情報のやりとりを実現するために「2時ドキッ!広場」というもの を作りました。いわゆる掲示板・BBSです。しかし、あまりにも情 報が集まらないと寂しいですので、これを読んでるみなさん、ぜひ アクセスして書き込みして下さい。お願します。
「2時ドキッ!」http://www.ktv.co.jp/nijidoki/

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