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「私的 花珠論」----2000年 4月 18日


いわきたつおの個人的意見

花珠についてのお問い合わせが多い。
そのいずれもが「鑑定」「鑑別」分野での相談である。
ハッキリ言おう「花珠を確固たる明確に判定する基準は無い」

花珠とは古くは岩城の祖父達、初期の真珠関係者が好んで使った業界用語である。
滅多に出現しない最高の真珠をしてそれを指す。
「花珠」「華珠」「華真珠」「はなたま」色んな当て字があるように、真珠業界に関連している人はそれぞれに花珠の基準を自分で持っている。

いわきが選定する「花珠」とは、「見た目の美しさを基準とする」
■ 形
   完全な真円(ラウンド) 真珠用語で「八方転がし」と言う
■ 色
   ピンク系、グレー系、クリーム系、どの色でも美しくあれば色には拘らない。
■  テリ
   一番重要視します。花珠(美しさ)の基準の元になるのが光輝(テリ)です。
■キズ
   瑕は無い事が条件だが、相対する面にキズが無ければ多少は許される
   (おおよその目安:瑕はあくまでも微小で指輪台などに乗せるときに隠れる事)
■巻き
   真珠は養殖期間により、当年モノ、越しモノとの通称で仕分けをしている。
   花珠は当年モノよりも越しモノの方が多い。
   これは養殖期間の長さによる真珠層の厚さの違いによるものだと判断して下さい。
   数値的な基準を想定すると、和珠で0.8ミリ以上は欲しい


以上の説明をどのように細分化して説明をすれば良いのか悩むが、

1.形(Shape)=真円(Round),丸形(Semi R.),変形(Baroque)等6段階+ファンシーシェープ。
2.色(Color)=真珠固有の色=物体色+干渉色+透過光色による複合色(お好みに合わせて)。
3.艶(Luster)=テリ,ツヤ,表面光沢+真珠層内部光沢による。
4.キズ(Spot)=アコヤ母貝体内での真珠成長過程で発生する天然キズ,大きさ,個数,位置。
5.マキ(Richness of nacre)=Nacre(真珠層)を構成するあられ石積層(aragonite)の厚さ。

これらは単体としての真珠花珠基準であって、ネックレスになると。
■連相(compose)
   ネックレスに組上げた時の全体の色・テリのバランスが良い事

これを元に物理的指数(花珠鑑別)を設定する事が果してお客様(消費者)にとって有効(メリット)になるのだろうか?
話を続けます。

●真珠の品質基準に対する考え方
真珠業界では浜揚げ入札に関する大まかな品質基準があります。
一級品
   花珠
   選別珠
二級品
   スソ一級 (丸系、セミ丸系、中巻き以上)
   スソ二級 (変形、シミ珠、金色)
   スソ三級 (変形、中巻き以下)
クリーム金色系
     (クリーム金色だが、巻き良し、丸、瑕少なめ)
薄巻き
     (丸、シミなし、瑕少なめ)
   以上の基準以下は極薄巻き
供出球
   流通させてはいけないクレードの低い処分珠

しかし、販売時点においては品質基準は見当たりません。
これは何故かと言えば、お客様(消費者)の求める第一の基準は本物であるか否かだからと思います。
強引に業界品質基準を定めるとなると、選定する「公的機関、統一機関」を作らなければならない。
 (例:ダイアモンドの民間統一機関がデビアス)
しかも、グレードランクと価格との相対的な説明がしづらい。
(品質基準の設定は、一定水準以上のものと以下のものとの差別化であり厳密な基準作りは不可能だと思う)
結局のところ品質基準を設けても、消費者のメリットにはならない。(より難解・複雑化する)
真珠の生産性格からして保証を求めるなら、養殖業者の生産保証か販売店独自の販売保証が妥当だと思います。

花珠に対する保証のあり方は各業者によって基準がそれぞれにあり上手く言えませんが、 全体的に甘い審査で販売に有利なように基準(名称)を定めてる気がする。

最後にいわきの花珠基準には今までの説明にプラス耐久性を求めます。
素晴らしいテリ・艶に耐久性が加わってこそ宝石の女王の真珠(花珠)と認められると岩城は考えます。

いわきの私的花珠論、最後までお読みいただき感謝いたします。    2000/04/18


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