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格安真珠の花珠鑑定書

超特価のバーゲン品に花珠鑑別書が付いているのですが本物ですか?

まず、「花珠」と称される真珠が増えた理由は二つ考えられます。
ひとつ目は、真珠養殖業者の技術力が向上した事が挙げられます。
2004年(平成16年)に第一回全国花珠品評会
(主催:全国真珠養殖漁業協同組合連合会)が伊勢市で開催され、
全国中からその年に採れた最高級のあこや真珠が一同に集まる機会を得ました。
それまで秘伝とされてきた養殖技術をお互いに情報交換されることにより、
格段に技術力が向上したのは事実です。
近年の真珠の質は瑕(キズ)が少なく、テリの良いのが特徴です。
これによって多くの真珠が花珠基準を超えました。
あこや貝の異常斃死や水質環境の変化など
幾多の困難を乗り越えてより良い真珠を生み出してくれた養殖業者に心から敬意を払います。

二つ目は、あまり喜ばしいことではないのですが、
自社の真珠が可愛いあまり、 明らかな難点に目を瞑ってしまい
花珠と言えないネックレスにまで「花珠鑑別書」を付けてしまう業者が多いことは事実です。
此れと言うのも花球鑑別の基準が難解で、
正式な知識のない者までもが「花珠鑑別書」を発行している事実があります。
安価なバーゲン品に最高品質の真珠があるのか?(あるのかも知れませんが?)
まず、添付されている鑑別書の発行元と内容を確認されることをお薦めします。
掲載されている内容が、以下の「花珠鑑定システム」に準拠しているようなら安心です。

さて、そのシステムとしての「花珠鑑定」は真珠科学研究所によって示されています。
今後は、これを前提として花珠真珠を考える事が良いと思います。

1. システムの前提としての基本的な考え方

(1) 該当する真珠が養殖アコヤ真珠の散珠および6ミリ以上のネックレスとする。
浜揚げ珠、漂白珠、調色珠のすべてを対象とする。

(2) 宝石としての真珠の特性として(1)美しさ、(2)稀少性、(3)耐久性を念頭に置く。
美しさとしては光輝(てり)と最重視する。
希少性としてはラウンド、無きず、面の平滑さを重視する。
耐久性としてはまきと共に加工のきずの無さを重視する。

(3) 品質評定は一定の訓練を受けた当研究所のスタッフが北窓光線近似照明装置の下で行うものとする。

2. 実例;「花珠連」関する規定
以下の条件を備えた最高品質のものを「花珠連」と称す。

(1) 光輝(てり)
最重視項目である。
構成真珠のすべてがマスターパール以上の光輝(てり)を有していること。
なおマスターパールは図1に示す輝度値に合致すること。

(2) 地色
「ややクリームかみ」まで許容される。
構成真珠のすべてがマスターパール以上の黄色みを持たぬこと。
なおマスターパールは図2に示す地色値に合致すること。

(3) かたち
「セミラウンド」まで許容される。
変形度 =(1−最短径/最長径)×100なる式より0〜2%台をラウンド、3〜5%台をセミラウンドとする。

(4) まき
真珠層の厚さが0.4以上あること。

(5) きず、面
○ネックレスの中心部1/3を「花珠ゾーン」、両端各1/3を「花珠限界ゾーン」と呼ぶことにする。
○個々の珠については光源を中心に干渉色が出ている部分を「中心部」、他の部分を「周縁部」と呼ぶことにする。
構成真珠のすべてに加工きずがないこと。
きずの程度およびその分布については図3に従うものとする。
面の程度およびその分布については図4に従うものとする。
観察上の留意点として、きず、面とも「微」は、「小」の1/3にほぼ該当するが、あくまで美観を優先する。

(6) 連相
ネックレスを一列に並べ、5回位回転しながら全体を目視して違和感を感じないこと。

図1

光輝(てり)・量 dH/W
G系限界 3.1954
G系標準 3.4104
G系標準アップ 3.4782
P系限界 3.3484
P系標準 3.5410
P系標準アップ 3.8056

※明るさ:65 lx

図2

地色(実体色) (1-b/r+g)×100
クリーム限界 52.10
クリーム標準 52.25
ホワイト系標準アップ 52.57

図3 きず

中心部 周縁部
花珠ゾーン きず「微」 三個以内
花珠限界ゾーン きず「小」一個以内 きず「小」二個以内

図4 面

中心部 周縁部
花珠ゾーン 面「微」三個以内 面「小」三個以内
花珠限界ゾーン 面「小」六個以内
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