伊勢志摩の宝石 真珠~海が生み出した神秘の輝き #217 2014.6.1

6月 3rd, 2014

テレビ朝日 奇跡の地球物語  毎週日曜日 18:30より放映
6月1日は伊勢志摩の真珠(ミキモト)を特集してくださいました。
画像は残念ながら残っていませんが、素晴らしい出来だったので文章で味わってください。



伊勢志摩の宝石 真珠~海が生み出した神秘の輝き~
伊勢志摩国立公園。
温暖な気候と、リアス海岸の作り出す入り江が世界に誇る、宝石を生んだ。

美しい光沢で、世界でも評価が高い真珠。
三重県・英虞湾は、世界で初めて養殖に成功した真珠ゆかりの海。
ほのかなピンク色と上品な輝き・・・
それは、どのように生まれるのか?

伊勢志摩の真珠養殖。
美しい輝きを生み出す10ヵ月を追った。

-三重県・英虞湾-
海が生み出す宝石「真珠」の養殖場に異変が起きていた。
真珠の養殖を研究している、永井清仁さんが(養殖場)現場へ向かう。
港から100m沖合。ブイの下に、アコヤガイが吊り下げられている。海の色に目を凝らす・・・
永井「かなり来てるな・・・これ。赤潮が発生していますね。」
赤潮とは、プランクトンが異常に増える現象で、最悪の場合、アコヤガイは全滅してしまう。
永井さんの表情が険しくなった。アコヤガイは、そして真珠は大丈夫なのだろうか?
真珠養殖の研究者・永井さんが感じた海の異変はほんの僅かなもの。
永井「本当ですと、いつも綺麗なグリーンの色をしているんですけど、ちょっと暗い感じがしますね。」
言われてみれば、海が僅かに濁っているようにも見える。一体何が起きているのだろう?
永井「良いプランクトンと悪いプランクトンがいて、良いプランクトンは貝の栄養になりますけど、悪いプランクトンは貝の負担になってくるんですね。」
海水を採取し、分析するために研究所に戻る。永井さんには苦い思い出がある。

20年前・・・英虞湾の真珠に最大の危機が訪れた。
永井「貝を攻撃するプランクトンが出てきたんですね。最終的に(アコヤガイの)心臓が止まってしまう」
原因はヘテロカプサというプランクトン。これまでに全国で100億円に及ぶ被害が出た。
永井「貝がバタバタ死んでいく時っていうのは、本当に苦しい思いです。もう本当に・・・英虞湾では養殖できないかと思った。」
赤潮には、海を赤褐色に汚すイメージがある。海の色が少し茶色っぽくなる程度の赤潮でも、発生しているプランクトンによって、甚大な被害をもたらすことがあるのだ。
今回の赤潮にヘテロカプサのような有害なプランクトンが含まれていないかどうか・・・慎重に分析を進める。
検査の結果はいかに?
幸い、今回の赤潮はアコヤガイに影響のないものだった。
永井「私たちができることは、異常な環境から貝を守ってあげること。それには私たちは海の環境をよく知らなきゃいけないんです。」
美しい真珠を生み出すには、微妙な海の変化を24時間監視しなければならないのだ。
永井「朝起きて寝るまでずっと。寝てても(夢に)出てきますから。貝が死んでえらいことになって悪夢になっちゃう。」
20年前、英虞湾を襲った赤潮の被害。しかしそれは、損害と同時にアコヤガイを守る貴重な発明をもたらした。
ヒントになったのは、猛毒の赤潮ヘテロカプサに対するアコヤ貝の反応だ。
アコヤガイを入れたビーカーに、ヘテロカプサを入れる。数分後、アコヤガイが開閉運動を始めた。
永井「実は、貝っていうと通常は開いている。ところが外敵が来ると閉じて守っていくわけですね。この開閉運動を捉えることによって、外敵が来ているかどうか?・・・というのを察知するわけです。」
アコヤ貝の開閉運動をどうやってモニターするか?
永井さんたちは、貝の片方に磁石、もう一方にセンサーを取り付けた。
養殖場のすぐ脇に、ソーラーパネルを設置した筏がある。パネルから延びたケーブルをたどると、アコヤ貝につながっている。有害な赤潮の発生を知らせる、特別な貝だ。
永井「これがセンサーですね、その反対側に磁石が付いていますね」
貝が危機を察知して、開閉運動を始めると・・・監視室にメールの着信音が鳴り画面には危機が起こった場所と、『タスケテー』の文字が出る。
永井「やっぱり貝が苦しんでいるそのメッセージを感じたいということで『タスケテー』と(表示されるように)しています。」
名付けて『貝リンガル』。海の異常をいち早く知らせ、アコヤ貝の被害を未然に防ぐ優れものだ。

日本の夕景100選にも選ばれている英虞湾の夕日。
9月初旬、研究所が突然慌しくなった。貝リンガルが、赤潮の発生を知らせてきたのだ。
送られたデータをチェックする。
研究員「すぐに対応する必要があるね。」
グラフは、有害な赤潮の発生を示していた。一刻も早い対応が必要な、緊急事態だ。
現場へと向かう、永井さんの表情も険しい。
もし、20年前と同様の赤潮なら、最悪の場合、アコヤガイが全滅することもあり得るからだ。
問題のポイントに到着した。
永井「どんどん吊り上げてって。」
急いで網を上げる。
永井「深さは?」
作業員「浅く!」
貝を吊っているロープをたぐり、縛る。浅いところに貝を引き上げているのだ。
永井「水深の深い層に今赤潮が発生していまして、浅い層にはまだ赤潮がきていない。赤潮プランクトンがいない層に貝を移動させます。」
赤潮は、様々な深さで発生する。そこで、水深8~1mまで、様々な深さに貝リンガルのセンサーが設置されている。今回反応したのは水深5m。そこで、安全な水深1mまで引き上げたのだ。
素早い対応は、貝の命を守るだけではない。真珠の美しさを左右する、重要な作業だ。
永井「例えば赤潮とか異常な環境があると、そこに(真珠に)乱れた層ができるんですね。それは真珠に残っていくんですね。アコヤガイの生命の履歴が残っているんです。」

真珠の養殖は、貝の殻でできた核を入れる作業から始まる。
アコヤガイは体内に異物が入ったことを感じると、体を守ろうとして貝殻と同じ物質で核を包む。

そして、海の中でじっくり2年間かけ出来上がったのが真珠層だ。
毎日わずか0.3μ、つまり3/10,000mmという、非常に薄い真珠層が積み重なって真珠となる。
赤潮などのストレスがかかると、この層に乱れが生じ、輝きを失って売り物にはならない。
真珠層が少しずつ均等に重なって生み出す、柔らかな輝きが真珠の価値を決める。ダイヤモンドなど、加工して輝きを生み出す宝石とは、根本的に違うのだ。だからこそ真珠作りは毎日が戦いとなる。
永井「海外旅行の予約をすると赤潮が出るんです。2日前の直前に出てキャンセル。ほとんど全額取られた。」
結婚してから20年、ずっと単身赴任でアコヤガイを見守ってきた永井さん。海の状況はいつ変化するか分からないからだ。

秋の紅葉が伊勢志摩を覆う11月中旬。
木々も色づくこの季節、真珠の収穫「浜揚げ」が近づく。秋に行われる大事な作業が、海水の温度のチェック。
この時期の水温の変化が、真珠の輝きを大きく左右する。つまり、一粒一粒の値段を決めるからだ。
永井「水温とアコヤガイっていうのは密接に関わっていて、水温によって低下して行くと輝きを増すんですね。」
水温が高い夏、アコヤガイは活発に活動し、厚い真珠層を作る。ただし、厚い真珠層はあまり美しいとは言えない。
秋から冬へ向かい、水温が18~14℃の範囲まで下がると、アコヤガイは活動を弱め、薄く透明感のある美しい真珠層を作る。これを『化粧巻き』という。
永井「ゆっくりと安定して(水温が)下がって行くのがいいんですね。ここで急激に水温が上がると乱れた層ができてよくない。」
徐々に海水の温度が下がってゆくことで、高い品質の真珠が生まれる。
逆に水温が13℃を下回るとアコヤガイは冬眠し、真珠の輝きは濁ってしまう。
そのため13℃になる前に収穫をしなければならない。だからこの時期の温度管理が品質の鍵を握っているのだ。
渡部教授「海の水温が徐々に下がる気候が大事なんですね。それがまさに日本の四季なんです。日本の四季があったからこそ、真珠の養殖が盛んになって世界でも冠たる品質のもっとも高い真珠ができたということだと思います。」
世界に誇る、真珠の輝き・・・それは、おだやかな四季の移ろいのある日本だからこそ生み出せる美しさだった。

-12月・浜揚げの日-
地元の海女さんたちも、作業を手伝う。
この冬浜揚げするアコヤガイは20万個。今年の出来はどうなのか?
永井「やっぱり期待と不安で・・・やっぱり開けてみるまでが・・・上げないとわかりませんけどね。」
アコヤガイに核を入れてから2年。丹精込めて育てあげた真珠を、海から引き上げる。
今年の真珠の予想を聞いてみた。
(スタッフ:今年の貝の出来はどうですか?)
作業員「開けて見ないとね・・・。まだ始まったばっかりだし。」
貝がどんなによく育っていても、真珠の出来は開けてみないと分からない。
今年の真珠はどうなのか?永井さんが一番緊張する瞬間だ。
ようやく迎えた真珠の浜揚げ。商品になるのはわずか5%と言われる養殖真珠の世界。
果たして今シーズンの出来はどうなのだろうか?最初の一粒を確認してみる。
永井「輝きもすごくいい。色もピンクがかって、キレイな珠ですよ。完璧に近い!」
貝から取り出したばかりの真珠は、美しいピンク色に緑がかった複雑な光沢をたたえていた。最高の出来映えだ。
永井「私も最初は、真珠というものを『モノ』としてみていました。だけど実際には、その背景には自然環境と生き物との調和ということを本当に勉強させられました。まだまだわからないことがたくさんありますけど、少しわかってきたということがとても嬉しい。この仕事をやってよかったなと思います。」

日本が世界に誇る、伊勢志摩の真珠。
アコヤガイの神秘の力と、人々のたゆまぬ研究の成果が奇跡の輝きを生む。

<出演者>
真珠研究所/所長・農学博士 永井清仁氏
北里大学海洋生命科学部/教授 渡部終五氏

Canon presents 奇跡の地球物語

【予告編】





真珠の広告120年

5月 19th, 2014

 鳥羽市のミキモト真珠島で、企画展「真珠の広告120年~広告・パンフレット・カタログに見る時代相」が開かれている。来年4月5日まで。宝飾品販売大手「ミキモト」の創業者・御木本幸吉が真珠養殖に成功してから約120年の歴史を、広告資料約80点と関連する宝飾品12点の展示を通して紹介している。

 企画展では、1900年頃に国内の英字紙「ジャパンタイムス」に掲載した広告からウェブ広告まで時代の流行を取り入れた広告に加え、カタログ商品を復刻したペンダントや、71年当時に「100万円の品が1万円で借りられる」と反響を呼んだティアラ(冠)などを展示している。

 また、パリで活躍した画家・藤田嗣治の夫人が所蔵していた「3連の首飾り」も特別展示している。

 御木本は創業当初から活字の宣伝力に着目し、新聞広告などを通して真珠の魅力を消費者に訴えてきたという。同島では「幸吉は、お客様と最初に接する広告に力を入れた。当時の広告から時代の移り変わりを見てほしい」としている。

真珠の広告

期 間 : 2014年4月26日~2015年4月5日

場 所 : 御木本真珠島 真珠博物館1階 企画展示室

1893年に誕生した養殖真珠。その魅力を伝えるため、御木本幸吉はさまざまなメディアを活用しました。なかでも新聞などに掲載された広告や販売促進用の印刷物は、真珠および宝飾品の美しさを具体的に伝えており、デザイン上も高く評価されています。
そして戦後、人々の暮らしが豊かになり、真珠の装身具に関心が集ると、真珠の美しさの訴求だけでなく、装身具のある生活を提案する手法を用いて、様々な試みが行われました。
この企画展では明治から平成にいたる数々の広告物を通じて、ミキモトが培ってきた美意識を再確認し、宝飾文化普及に果たした役割を考えます。

 入場料は大人1500円、小中学生750円。問い合わせは、ミキモト真珠島(0599・25・2028)。



真珠養殖の先駆者

3月 22nd, 2014

三重県志摩市にある、大石博久さん宅の蔵の横に50数年前のあこや貝の貝殻が眠っている。

大石博久さん宅


大石さんのお父さんが真珠養殖をされていた頃、ハートの真珠にチャレンジしていたと語ってくれた。
結果としては成功しなかったというが、先人たちの強い想いが見える。

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真珠は丸いものであるとの固定観念が強い時代に、ハートの真珠を生み出したいとの夢を、叶えは出来なかったかもしれないが持ち続けた先輩が確かにいた。

手法はマベ真珠の生産と同じ手法。
蝋石(ろうせき)をハート型に彫刻してアコヤ貝の内側に貼り付ける。
貝が持つ本能、貝殻形成力(貝殻を作ろうとする本能)を利用して蝋石の表面に真珠層を形成させていく。

これ以外に「えびす大黒」の顔の真珠を作っており、三個成功した。
そのうちのひとつは大石さんが所蔵し、あとの二つは海を渡って英連邦宝石学協会鉱物博物館とフランス宝石学協会に寄贈したという。

「えびす大黒も同じ様に蝋石をえびすの顔に彫刻して入れるのですがエクボやホクロ、コブが自然と出来て一つ一つ顔が変わっていきます。ユニークですよ。」と、大石さんは言う。

アイデアマンであった、親父さんたちは、核をお茶葉に浸けて核に茶渋を着けてブルーパールを作ったり色々なことにチャレンジしていたんだ。
素晴らしい先輩たちに敬意を表すると共に、我々が本物の真珠の良さをもっとアピールする努力をしなければと強く思います。

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写真等の資料を頂戴しました。
ありがとうございます。 
株式会社 BIG STONE 代表取締役 大石 博久 氏
http://www.lemongrass-spa.jp






神奈川県三浦市  真珠養殖 復活プロジェク

3月 6th, 2014

三崎のマグロで知られる神奈川県三浦市で、真珠養殖の復活プロジェクトが動き出した。
世界初の養殖技術はもともと、三浦半島先端にある東京大学三崎臨海実験所(三浦市三崎町小網代〈こあじろ〉)で明治期に研究されていたが、地元で産業化されず忘れ去られていた。
宝飾大手ミキモト(東京都中央区)も巻き込み、幻の「三浦産真珠」に夢が膨らむ。

1月下旬、実験所の実習室。実験所のスタッフやミキモト社員らが、約30個のアコヤガイを開いた。
昨年夏に小学生20人が真珠の芯となる直径5ミリの「核」を入れ、近くの海で養殖してきた「成果」の確認だ。

かろうじて真珠になっていたのは1個。それも、
とても商品にはならない。
「プロが核入れしても、商品になるのは10個に1個」。
ミキモトで真珠研究に取り組む樋口恵太さんは話す。

1886(明治19)年に設立された実験所は、近代日本の海の動物研究の拠点だ。
初代所長の箕作佳吉(みつくりかきち=1857~1909)が、ミキモト創業者で「真珠王」と呼ばれた御木本幸吉(1858~1954)に真珠養殖の事業化に向けて技術的なアドバイスをしたとされる。
1899年には実験所に御木本が来て、箕作と研究の進み具合を話し合ったとの記録も残る。

だが、御木本は故郷の三重県の英虞(あご)湾で養殖に着手した。
一方、実験所では明治の終わりに養殖場を廃止。戦後まで業者が三浦半島で養殖をしていたとも言われるが、「三浦産真珠」は忘れ去られた。

現在の実験所長でプロジェクトを主導する赤坂甲治教授(分子細胞生物学)は「人口急増と都市化で周辺の海が汚れ、三浦ではアコヤガイが育たなかったのではないか」と分析する。
いまは下水の処理技術の向上で「生態系が豊かになりつつある」という。

ただ、学生のころから実験所に通う赤坂教授も、ここが「真珠養殖発祥の地」だとは長く知らなかったという。
きっかけは2008年、ミキモトがシンポジウムでの講演を赤坂教授に依頼したこと。
再び縁は深まり、09年には実験所とミキモトが共同研究を始めた。
10年からは毎年夏に、ミキモトが小学生に核入れをしてもらう体験会を実験所で行っている。

プロジェクトが本格的に動き出したのは昨年秋。
赤坂教授が中心となり、実験所に隣接する水族館「京急油壺(あぶらつぼ)マリンパーク」や地元漁協、三浦市、ミキモトなどと復活に向けた協議を開始。
まずは、三浦産のアコヤガイを増やそうと、漁協が100個の母貝の養殖に着手した。
16年には、漁協で育てる稚貝の養殖を数千個規模にまで拡大させる計画だ。

ただ、ミキモトは三重県と福岡県に養殖場を構えており、三浦半島での養殖は「あくまでも研究の一環」(広報宣伝課)として、本格的な養殖には否定的。「三浦産真珠」が市場に出回ることは今のところなさそうだ。
一方、実験所は、真珠養殖を、子どもの海洋教育に役立てたい考え。実験所の浪崎直子特任研究員は「貝の生態だけではなく、物理や化学も学べるモデル教材になり得る」。
アコヤガイを養殖する地元漁協の出口浩さんも「近くの海で真珠ができることを示し、子どもたちに地元の海のよさを知ってもらえれば」と話す。

赤坂教授は「海洋教育に限らず、将来的には観光者向けの核入れ体験など、次の展開もありうる」と期待する。

(朝日新聞2014年3月3日:久保智)

群馬県館林にて、真珠養殖成功!

2月 13th, 2014

館林市は12日、市内を流れる鶴生田川で実験していた二枚貝の「イケチョウガイ」による真珠養殖に成功したと発表した。
鶴生田川は水質悪化が進んでおり、「アオコ」が発生する城沼に流れ込む。市は、真珠を水質改善に関心を持ってもらうための“シンボル”と位置づけ、将来的にはイケチョウガイのオーナー制度の導入も検討する。
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市地球環境課によると、水質改善に効果があるとされるイケチョウガイに着目し、2009年度に茨城県・霞ヶ浦産の160個を購入。河川の4か所で貝の生育に取り組んだ。
翌10年度には約9割の生存が確認され、このうち80個に真珠の核になる球体を挿入。11年度にサンプル調査を行い、真珠が出来上がるとされる3年間の経過を待った。その結果、昨年12月12、13日に80個を引き揚げて調べたところ、66個から真珠と見られる105粒を確認した。中には直径1センチ余りのきれいな球体もあったという。
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同課は追加購入分を含め、7か所で計約600個の貝を養殖、このうち150個に真珠核を挿入している。今後、ボタン型や棒状など様々な形の核を入れるなど実験を続ける方針だ。

一方、城沼を含めた鶴生田川の水質は、汚染の指標となる生物化学的酸素要求量(BOD)が毎年、環境省基準を大きく超えている。
同課では「貝で水質が劇的に改善されるわけではないが、真珠を通して水質浄化に目を向けてほしい」と呼びかけている。
(読売新聞)
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本事業は
館林市市役所南側を流れる鶴生田川は生活排水が流れ込む県内有数の汚染された河川。
市が取り組む水質浄化実験の一環で身近な水辺環境に目を向けてもらおうと、2009年10月、約1Km区間に水質浄化作用のあるイケチョウガイ160個を4カ所に分けて入れたのが始まり。
翌2010年には、市民の環境意識をより高めるきっかけになればと、このうち80個に真珠の種となる真珠核を2粒ずつ入れ、昨年2013年12月に回収。
66個の貝から、真珠は色や形は不完全ながらも105個が採れた。
中でも1cmを超える真珠は21個あったという。


館林市地球環境課

御木本幸吉

1月 25th, 2014

1858年の今日は、ミキモトの創業者 御木本幸吉が生まれた日です。
本日22:00より、BS-TBS『未来へのおくりもの』にて「輝きを未来へと!~真珠から始まる未来への挑戦~株式会社ミキモト」と題した番組が放映されます。
「世界中の女性を真珠で飾りたい」―幾多の困難を乗り越え、世界で初めて真珠の養殖に成功した幸吉の願い、そしてその美の精神は今も受け継がれています。


御木本幸吉

新春 ミキモト真珠発明120年

12月 31st, 2013

鳥羽市のミキモト真珠島で、今年のミキモト真珠発明120周年を記念して製作されたミキモトパールクラウン「DREAMS&PEARLS」が、1月18日まで特別展示されている。

「12輪の夢の花」をイメージしたデザインで、アコヤ真珠や天然メロ真珠、黒蝶真珠など5種類102個の真珠、計約108カラットのダイヤモンド、サファイアなどが使われている。構想から完成まで約2年かかった。販売はしていないが、価格は5億円相当という。

展示会場のパールプラザ内では、製作工程の動画も公開されている。

真珠島の「珠の宮」前では1月1~3日の午前10時から、先着300人の来場者に真珠カルシウム入りの「真珠ぜんざい」が振る舞われる。
問い合わせはミキモト真珠島(0599・25・2028)。

「DREAMS&PEARLS」

「DREAMS&PEARLS」





宇和海産真珠の入札会

12月 17th, 2013

今年2013年度真珠入札会が、12月14日愛媛県宇和島市の県漁業協同組合連合会 宇和島支部で始まった。
「越物」(1年以上養殖)と呼ばれる1級品が主で、6~10ミリの真珠816点が入札にかけられる。

売買成立は量、額とも前年度を下回ったが、最も取引が多かった7ミリ玉の平均単価は1割程度アップし、県漁連は「上々のスタート」と評価した。

この日の初日入札は、神戸などの真珠加工・販売業者20社から約50人が参加。
6~9ミリの130点が出品され、7ミリを中心に121点・約68キロ(前年度比17%減)、1億505万円の取引が成立した。

入札会は全国各地で2月25日まで開かれる予定。

nyusatsu20131217

真珠の品質をチェックする加工業者
14日午前、宇和島市築地町2丁目
愛媛新聞OnLineより






巻き方と海水温は無関係

12月 13th, 2013

貝に似た「有孔虫」-DNA解析などで判明・信州大

ごく小さな巻き貝のような形の動物プランクトン「有孔虫(ゆうこうちゅう)」の殻は温かい海域では右巻き、冷たい海域では左巻きになると考えられてきたが、巻き方と水温は関係がない可能性が高いことが分かった。信州大の氏家由利香研究員と浅見崇比呂教授が12日までに英ロンドン動物学会誌電子版で発表した。
 石灰質の殻を持つ有孔虫は約5億年前に出現し、化石は地層の年代や過去の海水温を推定する手掛かりとされている。浅見教授は「右巻きか左巻きかだけで過去の海水温を推定する方法は見直しが必要だ」と話している。
 今回調べたのは、世界の海に広く生息する有孔虫の一種「グロボロタリア・トルンカツリノイデス」(直径約1ミリ)。西太平洋や南北大西洋、インド洋で採集されたこの種のDNAを解析した結果、殻の形が似ているだけで、実際には5種に分類されることが判明。うち3種は、同じ種なのに右巻きと左巻きの両方のタイプが存在した。
 さらに採集された海域の水温を調べると、巻き方との間に対応関係はなかった。
 海中にプランクトンとして浮遊する有孔虫は殻の形から約50種に分類されるが、DNAを解析すれば100種以上に分かれる見込み。
 浅見教授は「有孔虫は人工飼育が難しく、研究が進まなかった。世界で初めて人工繁殖を成功させ、交雑実験を行って右巻き、左巻きの遺伝子の仕組みを解明したい」と話している。(2013/12/12-15:25)

グロボロタリア・トルンカツリノイデス有孔虫(ゆうこうちゅう)の1種「グロボロタリア・トルンカツリノイデス」(直径約1ミリ、向きを変え顕微鏡で撮影)。殻の形で1種とされていたが、DNA解析で5種に分かれ、右巻き・左巻きと海水温は無関係と判明した
(浅見崇比呂信州大教授提供)



第35回 愛媛県浜揚真珠品評会

11月 20th, 2013

愛媛県産真珠の品質を審査する「第35回愛媛県浜揚真珠品評会」(愛媛県漁連など主催)が19日、宇和島市住吉町の市総合福祉センターで開かれ、最高の農林水産大臣賞に選ばれた同市津島町北灘の細川陽一さん(43)らの真珠が展示された。

関係10漁協から昨年3月以降に核入れされた198点を、15日に愛媛県農林水産研究所水産研究センター(宇和島市下波)の佐伯康明センター長ら6人が、真珠の「巻き」や光沢、キズの有無などで審査。15点の入賞者が決まり、19日は同センターのホールに出品されたすべての真珠を並べた。
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佐伯センター長によると、今年は夏場の海水温が20年間で最も低く推移したおかげで、アコヤガイの体力が低下せず、良質な巻きになったという。
細川さんが同賞を受賞するのは4度目で、「水温や天候など全てが良かった。愛媛の養殖真珠のレベルが高まる中での受賞は本当にうれしい」と話した。
愛媛県漁連宇和島支部は12月14日から6日間、全国のトップを切って今年度の真珠入札会を開く。

(2013年11月20日 読売新聞)