アーカイブ 9月, 2011

あこや貝の閉殻(へいかく)力測定

金曜日, 9月 30th, 2011

志摩市の県水産研究所は、真珠養殖で使うアコヤガイの自ら貝殻を閉める力(閉殻(へいかく)力)を、荷重計で測ることで優良な貝を選別する方法を開発し、特許を取得したと発表した。閉殻力が強いほど、死ぬ率が低く、良質の真珠を作る傾向にあることに着目し、同研究所は「近い将来、真珠養殖の現場で普及させ、生産性の向上を図りたい」と話している。(中村和男)

 養殖真珠の品質を高めるには、優良なアコヤガイを用いることが重要だが、貝の健康状態は外観だけで判別することが難しい。そのため、同研究所は三重大大学院生物資源学研究科県産業支援センターと共同で、閉殻力を測定することで効率的に養殖できる方法を探った。

 アコヤガイは夏場の高水温の時期に死ぬことが多いため、実験は夏季に1か月間実施した。閉じた貝殻を1センチこじ開ける力を約30秒間測定した結果、貝が死ぬ率は、1重量キロの閉殻力では80%だが、3重量キロでは21%、5重量キロでは4%と下がった。閉殻力の強弱は遺伝することが明らかになっており、閉殻力が弱い貝を育てるのをやめることで効率化が図れるほか、親貝の選抜手法としても有効としている。

 また、5、6月に真珠の核入れ手術を行う際は、同様に測定し、2~4重量キロの場合が、シミや傷の少ない高品質の真珠ができることも分かった。閉殻力が強過ぎると貝が破損するため、従来から核入れ前に貝の機能を低下させ、閉殻力を弱くするようにしてきたが、具体的な数値を使えるようになった。
(2011年9月29日 読売新聞)









資生堂の中国戦略に「ネット販売」

木曜日, 9月 22nd, 2011

資生堂が、「中国でのネット通販事業開始」を発表した。
資生堂の並々ならぬ意欲。
それは市場開拓の方法に現れている。

【資生堂リリース情報】
資生堂は今年度から3か年計画で、中国での新事業を展開する。
まず、9月15日に専用サイトを開設して、中国の消費をリードする若い「80後」世代の自然派志向層を主なターゲットとして販売を行う。
取扱商品はスキンケア14品目。価格帯は90元から230元。
このサイトでは、問い合わせの受付やオンラインカウンセリングも行う。
資生堂は、来年4月からWebマーケティングを本格的に展開し、実店舗との連携を図る。
 また、グローバルブランド「SHISEIDO」「クレ・ド・ポー ボーテ」「ベアミネラル」の3ブランドを育成し、500億から1000億円規模のブランドを複数有するグローバルマルチブランドカンパニーを目指す。
今年の12月には新たに「TSUBAKI」を中国へ導入する。
このほか、ヘルスケア事業のコラーゲンドリンクの発売、デパート、化粧品専門店での販売強化や人材育成などにも注力する。

資生堂 夢をかなえる人材育成プロジェクト 告知ポスター
【リリース情報 ここまで】資生堂 夢をかなえる人材育成プロジェクトWEBサイト

通販事業についてはサイト開設のほか、問い合わせを受けるコールセンターの設置や、オンラインカウンセリングなども実施されるとのこと。
顧客のニーズを細かく採取、そこにカウンセリングを加えることで「囲い込み」を実現してゆくという考え方なのようだ。
この通販事業以外にも、新たなブランド戦略の一つとして、ヘアケアブランドの「TSUBAKI」の中国現地生産が上げられています。
これまで日本から輸入し販売していたTSUBAKI製品をローカライズして現地生産、ハイパーストア、ドラッグストアを中心に1万店規模で販売をスタートされる模様。

このニュースから、日本ブランドの今後のあり方が見えてくる。
「Made In Japan」から「Made By Japan」へ、日本ブランドを活かした現地生産化による、新しい現地ブランド力へ発展させる方式が見える気がする。

また、資生堂は国内化粧品事業においても、2012年4月からウェブマーケティングを強化し、新しい化粧品のビジネスモデルを構築すると発表してます。

具体的には、美容に関心が高い顧客向けに新サイト「ビューティープラットフォーム」を立ち上げ、化粧品に限らず異業種を含めたバーチャルなショッピングモール(仮想商店街)を開設するほか、有料・無料のウェブコンテンツも展開する。

現在の公式ホームページである「資生堂ウェブサイト」についても機能再編・強化する。新しい公式ホームページでは、契約店を紹介する「店舗ナビ」、電話・ウェブチャット・テレビ電話などを通じて最適な商品を選ぶための提案を行う「オンラインカウンセリング」、365日、24時間受注可能な「オンラインストア」などの機能を提供する。

これにより、資生堂の顧客組織「花椿CLUB」のメンバー数558万人(2009年度)に、ショッピングモールへの出店が見込まれる企業が持つ顧客数を合算すると、3倍から4倍規模になると想定される。